超変わり者の、素敵な先生。物事をいろんな視点から見る事を教えてくれる。
少し前の話になるが「スクールFC」の社会科、狩野先生の講演会に行った。
私は特に社会好きという訳ではなく、狩野先生の話が聞きたくて参加した。
まず、小さい頃にやっておくといいのは「覚えちゃった体験」。
うちの場合だと「中央線沿線の駅名」全部とか、昆虫図鑑全部とかだろう。
覚えるものは何でもいいそうで、息子の友だちは「元素記号」が大好きで、元素の話をしだすと止まらない子がいる。
他には息子も一瞬はまった「戦国武将」。
戦国武将好きのお陰で、歴史好きになり、この時代の歴史には強くなったが、それ以外に全く興味が持てず、弥生時代や、古墳時代に苦戦していた。
しかも、この講演会を聞いて頂くとわかるが、戦国時代なんておいしいところは「テスト」に出ないそうだ・・・
このように何でもいいので、小さい頃は「全部覚えきって得る快感」というものを体験しておくといいそうだ。
次に映像は強いという事。
先生は「大河ドラマ」を見て歴史にハマったそうだ。
それ以来家の中でずっと眠っていた「歴史まんが」にも手を伸ばし、夢中で読んだとの事。
何かに出会ったとき、子どもが興味をもったな・・・と思うものを、親は身近な環境に置いてあげると子ども伸びるというお話だった。
そっと子どもの背中を押してあげる感じ。
↓ 大学受験にも対応していると、狩野先生のおすすめ。
あとは本物に触れる。
先生は小さい頃田舎で「土器」を拾って集めていたらしい。
興味のない人にとってはただの石ころにしか見えないかもしれない「土器」。
しかし知識がある事によって、感動が生まれる。
先生は「百聞は一見に如かずといえども百聞無き一見は百聞に如かず」とおっしゃっていた。
知識がなければ感動できない。
知る事によって見えなかったものが見えるようになるとおっしゃっている。
女子を社会好きにさせる方法としては、「やればできると言う事を実感させる」という事がある。
社会科は暗記が多いので、テストに出るとなるとまじめな女子は覚える。
覚えると点数が取れる。
点数が取れると「これは受験で得点源になりえるぞ」と考える。
そこで更に覚えて、点数が伸び、「私これ得意かも?」と思い始める。
そして「社会科」を好きになるという構図らしい。
もともと興味が持てないので社会が嫌いなわけで、そうそう上手くいくとは思えないが、こういう作戦もあると言う事で。
「スクールFC」の4年生では、社会と理科でかるたがある。
その社会科かるたを考案したのが、狩野先生だ。
↓ 残念ながら絶版です・・・
このかるたは実によくできていて、おすすめなのだが、既に絶版となってしまっている。
幻冬舎に「再販」のお願いのメールをしたが、一向に返信はない。
興味がある方は是非「スクールFC」に入って、4年生の授業を受けてもらいたい。
FCは4年生までは本当に楽しい!
理科にも「かるた」がある。
さすがに5年生からは本気になるので大変になる。
息子は、FCのこの「かるた」によって、模試で「都道府県」の範囲が出た際、満点を取り、社会だけは1位となった事がある。
このように、本番にも役に立つようよくできている。
↓ こちらで講演会の映像がご覧になれます。(有料)真ん中のライブラリをクリックしてください。
狩野先生のお話が聞きたくて、講演会に参加した訳だが、大満足だった。
子どもたちに大人気なのがよくわかる。
先生の授業の楽しさを垣間見た。
「社会を学ぶ」というのは答えのない問いと向き合う事。
狩野先生は「自分の言葉で語れる人になって欲しい」とおっしゃった。
本当に魅力的な先生です。