天王山の6年生の夏。
夏休み前には、受験に向けて全ての勉強が終わる。
後は、これまで出来なかった事、苦手としてきた事を如何に潰していけるかだ。
我が家も去年、目いっぱい「夏期講習」に通い、塾が開いている時間は常に自学室で勉強させていた。
恐らく、自学室に来ていない子たちは、自宅学習か、別の塾、家庭教師、個別塾に通っていたのだろう。
この頃に「個別」を足しておけばよかったと今では思う。
今にして思えば、塾に行ってるというだけで、親も子も安心していた。
だが、自学室にいるからといって勉強してるかどうかは疑問だ。
ある日見かけた息子のバッグの中には、事細かに書かれた手作りの「日本地図」が入っていた。
どうやら何時間も掛けて制作していたようだ。
地理は得意なので、今更それを勉強する必要はない。
社会の先生に「社会の勉強やってくれるのはうれしいけど、お前のは算数から逃げるための社会やからな~」と言われていた。
その通りだと思う。
私はそれを見て「こんな事してる時間あるの?」とだけ言って、そのまま見過ごした。
これまで、どれだけの時間を無駄にしたのだろう?
まだ子どもだ、そうそう自分から勉強できる子なんていない。
↓ 夏休みには時間があるので、別解を学ぶのも面白いかもしれない。
トップ校に通う女の子に、どうやって勉強してきたの?と聞いてみた。
「やってきたっていうか、やらされてきたんだけどね。旅行に行っても、飛行機の中でテキストやらされたし、母が用事がある時もホテルで勉強だった」と教えてくれた。
トップ校に入るには、そのくらいやらないとダメなのだ。
ただ、その子は辛そうではなく、それを当たり前として受け止めていた。
女子でさえ、母に勉強させられているのに、男子がほっておいてやる訳がなかった。
甘かったな~と思う。
夏休みも長いようで、あっという間に終わってしまう。
ここは塾任せにせず、親が介入して、計画だけはたてた方が得策だと思う。
ここまでは絶対やろうね、これは終わらせておこう等。
「花まる」の高濱先生も、夏休み頃までに自立出来た子が受験には向いているが、「スケジュール管理だけは親がやってあげてください」とおっしゃっていた。
ただ詰め込み過ぎると子どもがもたないので、余裕をもった計画であってもらいたい。
それを1つ1つこなせると、秋から始まる「学校選択」がかかった模試にも臨みやすくなると思う。
がんばってください。