株式会社ジーンクエスト代表取締役 高橋祥子さん。
第3回目を迎えた「高濱ナイト」に行ってきた。
「高濱ナイト」は高濱先生がみんなに見せたい「本物の人たち」との対談の場だ。
実は高橋さんの前に、Yahoo!の宮澤弦さんとの対談もあったのだが、面白かったのでまた今度書きたいと思っている。
この時のお話で一番大事だった事は「これからの時代、また会いたい人にならなければいけない」と言う事。
具体的には、「面白い人」と「思いやりのある人」のどちらかで、出来れば両方持ってる人がいいというお話だった。
面白い人と言うのは頭の良さの象徴だそうだ。
両方持ってるのが正に高濱先生だ。
さて、高橋さんだがまず最初に見た印象はそのまま「美人」だった。
ぽわ~んとした雰囲気なのに、芯の強さを感じた。
私はこれをやる!と決めたら引かない感じがして、すごく魅力的な方だった。
今回のテーマが「親ブロック」。
あなたは「死ぬ時」後悔しないの?本当にこれがやりたい仕事だったの?本当にこれが自分で選んだ道だったの?
親が望む物に流されなかったか?
例えば「やりたい仕事」があったのに、親が望むので「公務員になった。」「商社に入った」等。
親は子どもに「安定」を望むもの。
たくさんお金を稼いで安定した暮らしをして欲しいと願うのが親だ。
それは仕方がないと高濱先生もおっしゃっていた。
密かに私も「息子には公務員になってもらいたい・・・」と願っていたりする・・・
そういえば先日お話した、「花まるラボ」の方も、商社にいたけど自分は幸せじゃなかったとおっしゃっていた。
会社で「幸せそうじゃない人をたくさん見てきた」とも。
そんな時、好きな事をしている井本先生を見て「幸せってなんだろう?」と考え、「花まるラボ」に入ったそうだ。
確かに井本先生はいつも生き生きしていて幸せそうだ。
世の中に「親ブロック」が蔓延する中、高橋さんはことごとく「母」の期待を裏切ってきたようだ。
お父さんはというと「いいんじゃない」と全部肯定的だったそうだ。
私はこれが好き!これをやりたい!!と決めて突き進んできた感じ。
やっぱり好きな事を仕事にするというのがいちばん幸せなんだろう。
やりたい事をやってきたので、死ぬ時に後悔もしない。
これを目指さなきゃいけない。
幼稚園の頃、フランスの現地校に放り込まれ、外国人として温かく迎えられた経験があり、「人と違うって事が素敵な事だと」教えてもらったとおっしゃった。
その後日本に帰ってきて、小学校に戻り、今度は帰国子女として「何なのあの子」という目に遭ったそうだ。
容易に想像が付く。
フランスでは「人と違うって素晴らしい」という環境だったのに、日本ではこれが当たり前だという現実。
日本では「人と違う事」ってダメなんだと知り、その同調圧力に衝撃を受けたとおっしゃっていた。
いちばん分からなかったのが「みんなでトイレに行く」というやつ。
私も「わかる!」と思った。本当に意味がわからない。
高校生の頃、意味がわからないので一緒にトイレに行かなかったらいじめられたのを思い出した。
ひそひそ話しと無視だ。
その時から「あ~友だちってめんどくさい!!」「もう1人でいよう!!」と思ったんだった。
今でも人とつるむのは苦手だ。
日本に帰って来てからお父様に「他人のことは気にせず、自分の世界を深く持て」と言われたそうで、その言葉をメモに書き留めてずっと筆箱に入れていたそうだ。
自分の一生を左右するような言葉を父親からもらえるなんて、幸運だと思う。
筆箱に入れてずっと大事に持っているところも面白い。
ほんわかした雰囲気なのに、お母さんの反対を全部無視して、自分のやりたい事を貫き通してきた高橋さん。
ホリエモンと言い、この強さはどこからくるんだろうか?
下記の言葉がヒントになってるかもしれない。
対談の途中、「考える事を辞めたら、生きてる意味がない。」という言葉が時々ポロっと出てきた。
高濱先生も「わかる、わかる」と頷いた。
思い通りに行かない経験から、人は考え抜いて軸が出来る。
考えない環境はよくない。
ぬくぬくと過ごしていたら、何の成長もない。
人生の選択肢に於いて、ちょっと辛い方を選ぶ事が大事。
ちょっとずつ自分に負荷を掛けていく。
辛すぎない程度に。
それによって人は強くなれる。
自分を振り返った時、楽な方へ楽な方へと進んできた私には耳が痛い。
息子もまた同じ、楽な方へ楽な方へと進んでいて、きっと後で後悔する人生になるんじゃないかと危惧している。
いつか気付いてくれますように。
それでも彼の人生は彼の物。
自分で考えて選んでいくしかないのだろう。
今回もいいお話が聞けてよかった。