感想は「もの凄くリアル」。
あまりにも評判になっているので、「二月の勝者」、気になって読んでみた。
先日の「子育てシンポジウム」で伊藤先生が教えてくださった「君たちが合格できたのは、父親の経済力と、母の狂気」という言葉から始まる。
私には「狂気」が足りなかったのかも・・・
子どもや親を「その気」にさせる技術が素晴らしい。
甘くない世界を、きちんと教えてくれる先生。
欲しかった~。
現実を教えてくれて、確実に「合格」に導いてくれるなら、金儲けが目的だろうが、何でもいい。
やっぱり「合格」したかったよ。

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- 作者: 高瀬志帆
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読んでみると、やっぱり家は甘かったし、勉強量も足りなかった。
他塾の保護者会で「お子さんは何時に寝ますか?」と言う先生からの質問で「9時」「10時」「11時」「12時」と保護者に手を挙げさせてから、「受験生で11時までに寝るなんて論外です。」と先生が言ったそうだ。
お母さんに頼まれて、初めていった塾の保護者会でお父さんは「9時」で手を挙げてしまった。
「手を挙げさせてからあんな事言うなんて、塾はいじわるだ!もう二度と行かない。」とお父さん拗ねてしまった。(笑)
うちも毎日たっぷり8時間寝ていたな・・・
受験生って、だいたい6時間半睡眠くらいだと聞いた。
そこまでできなかったな・・・
小学生だし、成長期の体作りも大事だし。
眠くちゃ勉強できないし。
海城中学の説明会で聞いた話。
「だらだらやる勉強ほど無駄なものはない。いかに集中してやるかが大事だ。」
うちも「勉強時間」だけは、いっぱしの「受験生並み」だったが、内容が伴っていなかった。
短い勉強時間でも、効率よく、集中して出来れば問題ないのかもしれない。
なかなか「小学生」はそうはいかないから、どんどん「勉強時間」が伸びていくのだろう。
6年生の頃、息子がいちばん辛かったのは「今日遊べる?」と聞かれて「ごめん、遊べない。」と言うと「そっかー、お前塾だもんな。」と言われるのが嫌だったそうだ。
うちの小学校は、半分受験生だったが、半分は塾に行く事もなく、毎日外で遊ぶような元気な子たちだった。
鬼ごっこしたり、かくれんぼしたり、ザリガニ釣りしたり。
それはもう、息子の好きな事ばっかりだ。
「みんなが受験で勉強してるならいいけど、遊んでいる奴らがいるのに遊べないし、誘われて行けないのも辛いし、お前塾だもんなって言われるのも嫌だった。」と言っていた。
こんな風にして、みんな遊びたい気持ちや、やりたい事を我慢して、勉強して受験に臨む。
そりゃ合格させてやりたいよ。
↓ いちばん気になったのが3巻のクラス分けの話。
確かにスクールFCでも「シグマクラス」は御三家レベルを受験する子たちのクラスだった。
そこに対応するための勉強なので、「芝」には必要ない物も多く、それなら「Aクラス」で基礎を固める方がいいいと言われていた。
しかし結果は「不合格」。
既に「芝」でも「シグマクラス」レベルの勉強量が必要という事なのでは?
何より「シグマクラス」の先生は誰よりも怖くて恐れられていた。
息子もビビっていた。
その先生のチェックが入るとなると、きっちり課題をこないしていた。
これが欲しかった~。
だって、緩い先生だとやらないから!
ほとんどの小学生がこんな感じじゃないのかな?と思う。
親に「口を出すな」と言うなら、先生がもっと厳しく勉強させてよ。
「言ってるんですけどね」とAクラスの先生は言ってたが、全然怖くないので、言う事なんて聞きやしない。
「彼は受験日当日だけでも本気を出せば合格できます。」なんて言っていた。
真に受けた私がバカだった・・・
もう、どこの塾でも「怖い先生」で、ビビらせてでも勉強させて欲しいと思う。
じゃないと、特に男子なんてやらないから。
「自分で気が付かないと無理ですよ。」と言ってたら間に合わない・・・
だって結局最後まで気が付かなかったもん・・・
ここはとりあえず「合格」優先でしょ・・・と思う。
やっぱり「勉強した方」が勝つんだよな。