今回のゲストは「株式会社マネーフォワード」の辻庸介さん。
↓ 登録者800万人の会社の社長さんだ。
「高濱ナイト」は社会で活躍されている本物の方々を見るというのがテーマだが、毎回おもしろい。
まずは小さい頃のお話から。
厳格なおじいさんの元に、親せきが月1回集まって、お話を聞いたいたそうだ。
子どものうちから、人がたくさん集まる場にいられるのは、社会に出た時の為に「人慣れ」しておけるのでいいと高濱先生はおっしゃった。
社会に出たら、想像もしていなかった人たちに出会うから。
おじいさんは、叩き上げでの会社社長で「怖い存在」だが、子どもながらに話を聞くのが楽しくて、特に心に残っている言葉が「10人いたら、1人でも話を聞いてくれる人がいたら感謝しろ。」と言う言葉と、「1人でも不快に思う人がいるなら髭を剃りなさい。本当にそれがいいかどうか考えなさい。」という言葉。
人は他人の話を聞かない。
そんな中、聞いてくれる人がいるというのはありがたい事。
自分がよかれと思っている事、それは「相手もいいと思うのか?」を考えるべきだ。
辻さんはそれ以来、髭を伸ばしていないそうだ。
多くの人と接する世の中で、きちんとした格好が好まれる場所がある以上、そこは守るべきだという考えで、嫌だと思う人がいる事はしない。
だから会社にはスーツを何着も用意してあるそうだ。
「相手がどう思うか?を想像する事は大事だ」と、高濱先生がおっしゃった。
このおじいさんのように、「魅力的な大人」と接する機会が大事だ。
辻さんは、京大を卒業して、SONYに入社。
SONYの同期には、絶対に勝てないような魅力的な人が溢れていて、自分はここでは勝負できなと思い、会社を辞めて転職し、そして起業したそうだ。
もちろん母親は大反対。
前回の「高橋祥子」さんの時も、お母さんが反対したが、それを振り切って起業されていた。
辻さんは「親が反対する方に進む方が成功する。」「ルールに従う方が脳みそは止まっている。」とおっしゃった。
親に「今」いいと思う物を勧められても・・・30年後もいいのか?
「今ある物を疑うのが好き。」だともおっしゃっていた。
成功の秘訣としては「人と違う事をやる。」「誰もやってない事をやる。」という事が挙げられる。
高濱先生もずっとそれを考えていたそうだ。
「子育てのヒント」としては
●子どもをひたすら褒める事も大事。
辻さんは親の「愛」に疑いがないとおっしゃった。
成功者の方々は親に「愛された」方が多い。
●犬や動物を飼うのは情操教育にいい。
優しくて「強い奴」は犬を飼っている人が多いそうだ。
生き物がそばにいる環境は大きい。
●チームスポーツはいい。
スポーツは負けたくないという気持ちからがんばれる。
白黒ハッキリ付くので、自分の、自分たちの努力不足を知れる。
世の中には、同じ能力、同じアイディアを持っていても、「えいやっ!」とやってのける人と、躊躇する人がいる。
間違いなく成功者はみんな「やってのける人」たちだ。
最後に高濱先生と少しだけお話する事ができた。
高濱先生は嬉しそうな顔で
「ああいう人たちとお友だちになれる人生が楽しいんですよ~」とおっしゃった。
そうだろう、そうだろう、我が子もあっちの世界に入って行って欲しいと願った。