本は考える事と同時進行で読む。
この所、週3で高濱先生の講演会に行っている。
子育ての「ヒント」や、今の情報が欲しいというのと、自分が癒されるためだ。
高濱先生のお話は本当におもしろい。
どんな「質問」が来ても、何個も即答できる頭の良さと、経験の豊富さ。
申し訳ないが、高濱先生のあとに他の人の話を聞くと眠くて聞いているのが辛くなるほどだ。
今回は「読書」の大切さについてのお話。
高濱先生がちょうど、息子と同じ年くらいの反抗期の頃、母親がうっとうしくて仕方がなかった。
そんな時、親せきのお兄さんに勧められて読んだのが北山修さんの「戦争を知らない子供たち」。
この中に、「君たちはどんどん成長していっている途中だが、お母さんはどんどん下って行っている。君たちはお母さんを越えたのだから、これから何か言われたらかわいそうに思いなさい。」と書いてあって、納得し、それからお母さんに何か言われても「かわいそうに・・・」と思うとイライラしなくなったというお話だった。
息子は高濱先生の「卒業講演会」でこの話を聞き、「俺の方が上だから」と母をバカにするようになった・・・その後の「労わりなさい」という言葉は掻き消されたままだ。
子どもを本好きにさせるには「本っていいよね」というのを、親がどれだけ伝えられるかだ。
高濱先生は、成功者たちはほぼ全員、一時期「読書」に没頭した時期があるとおっしゃった。
自分が没頭して本を読んでいる姿を見せると子どもは「本ってそんなにおもしろいの?ちょっと読んでみようかな?」となるらしい。
お母さんだったら子どもが「ご飯作ってよ~」と来たら「ちょっと待って!今これ読んでるから、待ってて!!」という具合だ。
子どもに対して「あなたの為になるから読みなさい。」じゃモチベーションは上がらない。
いかに「本っておもしろい!」と伝えられるかなのだ。
とはいえ、息子に最近買った本はこれだ・・・
これじゃあ要約力は必要ないな・・・・
「中学受験」では要約力が大事。
1冊の本を一言で要約しなさい。
小説 ~が~した話。
論説文 ~は~だ。
子どもが本を読んだ後に、「どんなお話だった?」と聞いてみる。
だいたい、一番楽しかったところを話すはずなので、そこは「共感して」、「それってまとめると~の話だったよね。」と、自分が要約してみせる。
それを繰り返すと、子どももできるようになるそうだ。
これを6年生ではできるようにしておきたい。
受験は人間が作ったものだらか、傾向と対策を練る事ができる。
後はそれをコツコツやれば、「合格」できるとおっしゃった。
うちは「コツコツ」が足りなかったな・・・
後は、本をたくさん読む事によって、それに慣れ、読むスピードが上がるという利点もある。
長文で、時間内に読み切れないと点数を落としてしまう。
人生に於いて、モヤモヤが生まれ始めた時に読む本が大事。
問題意識が起きた時、本の内容が「すぅ~」っと心の中に入ってくるとおっしゃった。
自分の中に葛藤があるから、読む本が浸透する。
本の中には生きるためのヒントがたくさん詰まっている。
マンガはイメーじが立つので、入り口としては良い。
小説は、心が揺れる経験が出来る。
例えば恋をした人の方が、人間力がある。
「ビジネス本しか読まない人と話すと疲れる」と、高濱先生はおっしゃった。(笑)
結論ありきで、合理的。
これからのAI時代。
AIにはない、「人としての魅力を深める」ためにも、本は大切だと思った。