自分はきちんと子どもと話せてるだろうか?
高濱先生の講演会に参加すると目に付くのは、先生が手に持っていらっしゃる数枚にわたる原稿の細かさだ。
これだけ数多くの「講演会」をされているのにも関わらず、毎回、前日までに原稿を書き上げて準備されているのが伺える。
今回は「書いてたら自分でおもしろくなっちゃって徹夜しちゃったよ~」とおっしゃっていた。
それだけ「言葉」というものがいかに大切なものなのか・・・という事だろう。
レジュメに
高い学力・思考力の根幹=意欲と集中力×経験総量×言葉の力
と書かれている。
昔、高濱先生がまだ「スーパー算数」を教えていらっしゃった頃、すごく「算数」が出来る子のお母さんが見えて、面談の際「っていうか~、うちの子天才?」と言ったという話を、言葉がダメな例としていつも話してくださる。
きちんとした「面談」という席で「っていうか」という言葉使いをしている親の元に、高い知力は育たない。
その子も「算数」は天才的なのだが、文章題が読めなかったり、国語もできなかったそうだ。
いかに「家庭内」での言葉文化が大切かを教わった。
もったいない話だ・・・
逆に、きちんとした「言葉文化」のある家庭の子は伸びるともおっしゃった。
気を付けたいと思う。
親がやってはいけない行動としては
●不正確な言動(先ほど書いた ていうか・~みたいな・~的な・~の方等)
●親が聞いた事に答えない。子どもが聞いた事に答えなくてもそのまま流す事。
聞いた事には必ず答えさせる。
●「単語」で言葉をわかってあげる事。
「お母さん水」←「お母さんは水じゃないわよ。」
●親がわからない言葉を調べずそのままにしておく事。
知らない言葉が出てきたら、すぐに調べる姿を見せる事が大事。
高濱先生は未だに「言葉ノート」を作っていて、持ち歩いて見ているとおっしゃっていた。
●親が読書しないのは良くない。
親が本を夢中になって読んでいる姿を見て、子どもも「本っておもしろいんだ」と関心を持つ。
言葉を伸ばす方法としては
上に書いた逆の事
正しい言葉を使い、子どもには親が聞いた事には答えさせ、単語で話す子には最後まできちんと言わせる。
知らない言葉が出てきたら辞書で調べ、本をたくさん読む姿を見せる。
他には、音読をさせて間違えたところにチェックを入れて行く。
「音読」の大切さは御三家の子たちの指導をされている「田代先生」もおっしゃっていた。
声に出して読んでみないと分からない事もある。
尻取り(しばりを付ける)、道順を言わせる「道順遊び」、囲碁や将棋アルゴゲームの感想戦で論理的思考力を付ける、誰にも見せない「秘密の本音日記」をつける、読み聞かせ、今日習った事の要点を説明させる(ユダヤ式)、落語を聞く等。

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高濱先生は講演会でお話される「成功者」の方々はもれなく全員が「一時期読書に没頭した時期がある」とおっしゃった。
子どもが何かに興味を持った「その時」、手を伸ばせば届くところに「本」がある環境を親は与えてあげたい。