本気で困っていたので何かヒントを・・・
忘れ物、失くし物、提出物未提出、成績不振。
これらの課題を何とかすべく、少しでもでもヒントになれば・・・と参加した。
まず秋山先生が最初に質問されたのは
「冬にたこってあげましたか?」と言うものだった。
「たこをあげたか、またたこをあげているのを見た方は手を上げてください」と言われ、参加者数人が手をあげた。
そこで前のスクリーンに登場したのは「蛸」だった。
「からあげか天ぷらか?」
他にも「タコ」と聞いて頭の中に思い浮かべる物は人によって違うという事を教わった。
漁師さんが「タコがあがった?」と聞かれれば、頭に浮かぶのは「漁でたこが獲れたかどうか。」
調理師学校の生徒が聞かれれば「食べ物の蛸」
子どもたちに聞けば「凧あげのタコ」かもしれない。
このように、人は文脈(背景・関係性)によって感じ方が違うという事。
自分では言葉でちゃんと伝えたつもりでも、相手に伝わっていない事もある。
大事なのは相手の文脈を考えながら、話す事。
「自分が思っている事と、相手が思う事は違う。」と言う事を知る。
親がイライラするのは「子どもが思った通りに受け取らないから」。
「発達特性」のある子はこちらが思っているようには受け取れない。
発達特性がなくても、親子それぞれの背景が違うので、親が思う通りに、子どもには伝わらない事もあるだろう。
昔は「支援」と言えば「お母さんの心があれば大丈夫。」と「心があれば・・・」と言う言葉で見守られるというものが主流だったが、今はそれじゃあ変わらないとハッキリしたそうで、何が大事かと言えば、「スキル」。
「こういう時はこうする」、「こういう人には対応する」というもの。
ただ、「やりなさい」ではできない。
今は発達特性を持つ子に対しては、早期発見、早期訓練が大事だそうだ。
小さいころから、「どうするか」を指導する。
「親」も「親」をするのが初めてなので、どうしていいかわからない。
なので「親としてのスキル」を学ぶ必要がある。
具体的には適切な「褒め方」「注意の仕方」を学ぶ。
そして一番大事なのは「子どもの自立」。
自立とは・・・
「その人の能力に応じて、社会に働きかけ、それにより報酬を得て、その報酬の範囲内で、己の生活を営むこと。」とおっしゃった。
その為には、ただお小遣いをただ与えるのではなく、「習慣化した行動」について報酬を与えるとよいそうだ。
例えば、トイレ掃除、お風呂掃除、ご飯の支度等、お手伝いに対してお小遣いを渡す。
決して「いい成績がとれたから」ではあげないともおっしゃった。
子どもは大人より、いろいろな「経験」が少ない。
少なくとも大人は「子ども時代」を経験している。
だから、大人が子どもに寄り添う必要がある。
相手に合わせるのが「支援」。
改めて、大人が関わり方を変えなければ、子どもは変わらないという事を知れてよかった。
他人の心には触れない。
暗闇の中、一筋の光が差すような思いがした。
がんばろう。

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