いい学校に入ればあなたの選択肢が増えるわよ。それって本当?
まず、おおたさんが自己紹介された。
リクルートで働いていたが、子どもが生まれて、子どもと一緒に過ごしたいと思って、仕事をやめたそうだ。
その決断ができる人って、世の中にどのくらいいるだろう?と思った。
講演会のタイトルは
「これからの時代を生きるために必要な力と、それを育むための親の見通し」というもの。
必要な力は
①知力・体力
②GRIT(やり抜く力)
③チームになる力
実は①の知力・体力と、②のGRITは受験を経験したら獲得できるそうだ。
トップ校を受験する子たちは、大学生並みの読解力を持っているとの事。
2020年大学入試改革の問題を、公立中高一貫校を受験する子が解いたという話もしてくださった。
受験をやり抜くと、①と②の力は付く。
③のチームになる力は、論理的思考で前提を合わせる能力がいる。
論理、論理で話し合って、前提がずれているから合わないのであって、論理を重ねて前提を合わせて行く必要がある。
スペシャリティをもった人が集まるとイノベーションが起こるともおっしゃった。
それと、「この人と一緒に働きたいと思われる人間」「この人と一緒にいるといいよね」と言われる人間が、AI時代に生き残る人。
これは、Yahoo!の宮澤さんもおっしゃっていた。
中学受験は①と②を育てる。
その後、それプラス「反抗期」で成長する。
中学受験は「知力」、「体力」、「GRIT」を鍛えるのを目的とすればよいと教えてくださった。
高校受験は、①と②の獲得+反抗期を同時に行うもの。
その他に必要なのが「恋愛」だそうだ。
親からの愛情を受けて「愛される側」から、誰かを好きになり「愛する側」に回り、両方を経験するのが大事。
共学の高校へ進学すると、①②の獲得と、反抗期、恋愛を同時進行でする形となると説明された。

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職業の中で「医者」が一番選択肢がなかった人たちだとおっしゃった。
だいたい親に決められているケースが多い。
講演会に参加されていた方の中に、「親が決めたから」「友だちが行くから」と、自分で選択せずに人が決めた道に進んでいる人が余りにも多い事に驚いた・・・とおっしゃっる方がいた。
「自分はどうだろう?」と考えた時、息子に「いい学校(偏差値の高い学校)に入った方が、将来、選択肢が広がるよ」と言っていた気がする・・・
「それって誰の選択肢?」と言われて、ハッとした・・・
それを言った地点で、子どもを自分の思い通りに動かそうとしている・・・
いや~、よく考えなければならないな・・・と思う。
子どもの人生、自分で好きな道を選んでもらいたい。
そして、好きな事は続けられる。
続けられるからスペシャリティになれるともおっしゃった。
好きじゃないけど、これが儲かりそうだとか、これがよさそうだからこっちという選び方をした場合、すぐにやめてしまう事になる。
自分で選んだ好きな事で儲かるかは「運」。
だが、好きな事しか続けられない。
なので、親は子どものスペシャリティを応援する。
本人が選んだ道を後押しする。
すごく考えさせられるお話だった。
私は子どもがどんな職業を選んでも応援できるかな?
↓ 中学校生活編。