「高濱サロン」で抽選に外れて入れなかった「子育てシンポジウム」の動画を見た。
6月に行われた「子育てシンポジウム」の公立中高一貫校の先生方が集まる回。
私は抽選に漏れて入れなかった。
ここでも「公立中高一貫校」への関心の高さが伺える。
校長先生方のお話を聞くと、「我が子を行かせたい!!」と誰もが思うだろう。
それ程、どの学校も魅力的だ。
桜修感中等教育学校、大泉高等学校付属中学校、富士高等学校付属中学校、三鷹中等教育学校、武蔵高等学校付属中学校の5校が参加していた。
↓ 昨日の記事はこちら。
https://blog.hatena.ne.jp/mikan-iro/mikan-iro.hatenablog.com/edit?entry=26006613395472758
「各校が選ぶこの1問」
というテーマが与えられていて、それぞれの学校の適性検査問題が配られていた。
桜修館
www.oshukanchuto-e.metro.tokyo.jp
桜修館が選んだ問題がこちら
http://www.oshukanchuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000281757.pdf
学校が掲げているのは「真理の探究」。
学校では論理、国際理解教育を学ぶ。
「適性検査」は論理問題で、ものの見方、考え方、記述力、表現力を見る。
計算力は当然いる。
図形や立体を言葉で説明し、表現する力。
数式を言葉で表現できるか?
読解力、表現力、論理的思考力、四則計算等、総合的な力を見る。
これらを鍛える為には、本をたくさん読む、基礎をしっかり学ぶ、社会的関心を持つと言う事をおっしゃっていた。
大泉高等学校付属中学校
大泉高等学校付属中学校が選んだ問題はこちら
http://www.oizumi-h.metro.tokyo.jp/main/image/i-file/H30cyu-tekiseikensa-3mon.pdf
6ページの四角の2番以降の問題
校長先生は「探究」の大泉だとおっしゃった。
思考力、判断力、表現力を養うために、課題を自ら発見し、さまざまな価値観との出会いを通して得た多元的な視点で物事を見極め、解決に向けて協働し、社会に向けて発信できる人材を育成する。
社会の中で活躍できる人材を育成したい。
それには7つの力がいる。
- 課題を設定する力
- 仮説を立てる力
- 筋道を立てて論理的に説明する力
- 多面的、多角的に分析する力
- 証拠を否定的に吟味する力
- 明確な結論を導く力
- 推論する力
この問題で、立体図形をイメージしながら、条件を見てとれるか?を見る。
富士高等学校付属中学校
www.fuji-fuzoku-c.metro.tokyo.jp
富士高等学校付属中学校が選んだ問題はこちら
http://www.fuji-fuzoku-c.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000178453.pdf
5ページの四角の2以降の問題
「理数アカデミー校」指定校。
数学的思考力を求めている。
論理力、想像力が必要。
立体の空間認識力、把握力がいる。
見通しを立てて、選んで組み合わせられるか?
問題を読み、条件を理解して、図形を想定する力に加えて、なぜそれが条件に合致するのかを説明する力も必要。
もれなく「場合分け」をして比較し、論理的に説明できるかがポイントとなる。
解答者の中には、「比較」ができなかった人が多く、問題を読み解く力が足りなかったとおっしゃった。
どれだけ正しく問題を読みとれるかが大事。
必要な条件を整理できるかどうかが重要。
普段出来る事としては、読書によって「文章」を読む、正しい文章が書けるようにする。
いろいろなものに触れ、普段の生活の中で、いろんな事に興味を持つ事が大事。
普段の会話の中で、自分のしたい事が相手にしっかり伝わるように話す。
具体的には「あれ取って」ではなく、きちんと「何か」を伝える。
相手にわかりやすく伝えるにはどうしたらいいか?を常に心がける。
規則正しい生活を送る。
時間を意識し、やりたい事、やるべき事を認識する。
子どもの「なぜだろう?」を大切にし、子どもが集中している時は遮らず、見守り、後で声を掛けて何にそんなに夢中になったのかを聞く。
www.mitakachuto-e.metro.tokyo.jp
http://www.mitakachuto-e.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000304832.pdf
長文問題。
問題を解くには普段の会話が大事。
45分という時間の中でも、この問題が読めるようになる。
普段出来る事は、本を読んで「どんな本だった?」と聞く。
答えた子どもは自信が付く。
その事によって子どもはまた本を読んだ時「どんな本」だったかを話したくなる。
これが自分から発出して行く力となる。
学校では、書く力、発表する力を育てて行くので、入学までに読みとる力を付けてきて欲しい。
算数問題でも、問題をどうやって解いたのか?を説明できるかどうかが求められる。
三鷹中学では「思いやり」、「人間愛」を持った社会的リーダーの育成を掲げている。
相手に自分の気持ちを伝えたり、相手から伝わってくる言葉をしっかりと受け止めたりを大切にして、社会に巣立ってもらいたいとおっしゃった。
普段出来る事としては、文字をしっかり読みとるようなトレーニング。
たくさん本を読んで、読ませっぱなしにしないで、家族で読んだ本の感想を言い合う。
まずは基礎として、読み取る力を付けるのが大事で、普段から文章で気持ちや考えを伝えて行く。
武蔵高等学校付属中学校
www.musashi-fuzoku-c.metro.tokyo.jp
武蔵が選んだ問題はこちら
http://www.musashi-fuzoku-c.metro.tokyo.jp/site/zen/content/000271429.pdf
最後の問題、解答用紙に「説明」を答える欄が大きくある。
豊かな知性と感性、健康な心と身体。
向上心、行動力、考え方、精神を養って、将来国際社会に貢献できる知性豊かなリーダーを育てるとおっしゃった。
子どもたちが目標とする大学進学を叶えてあげたいという事もあるが、「生きる力」を育てたいとも。
「生きる力」とは、AI時代に於いて、人にしかできない力。
世の中のさまざまな情報の中から、必要な情報を取り出して整理し、表現し、まとめる力。
いろいろな人と協働する中で、自分の考えを深め、新しいアイディアを生みだして行く力を育てたい。
「適性検査」に於いては、これらの力を学校の中でより発揮してくれるか?を見たい。
- 複数の資料、写真、グラフから読み取る力。
- リーダーとしての計算力、みんなをまとめる力。
- 計画する力。
- 表現する力が大事。
解答用紙の「説明欄」が大きいのは、どうしてそういう考えになったのかを表現する事を大切にしたいから。
文章をよく読まないと難しい事が書いてある。
ヒントは文章の中にある。
ルールを読み解き、ルールから見通しを立てて計算して行く。
この事から、自分で書いた事をまとめて表現する力を見たい。
各学校の「適性検査問題」と見たい力はこんな感じだ。
↓ もちろん「私立」にも魅力的な学校がたくさん!8月17日(土)・18日(日)