大事なのは親が方針を決める事。
ゲストは「知窓学舎」の塾長、矢萩邦彦さん。
大切なのは、いかにわかるか、いかに伝えるか。
人の気持ちがわかり、自分の考えを言葉で発信する。
今の教育現場で、進路指導をする先生で、教育以外の仕事を知っている人は3%しかいないとのお話だった。
「そんな人が進路指導してるんですよ。出来る訳ないじゃないですか。」
学校の先生は教育学部を出てそのまま先生に。
塾の先生だって、ほとんどの人が学生時代から塾でバイトして、そのまま塾の先生になる事が多く、「教育業界」では、それ以外の職業に就いた人が少ないという事。
深く考えてこなかったが、よく考えると、恐ろしい話だった。
↓ 矢萩さんの本。中学受験、迷うくらいならもう「1度考えてみましょう」となる本らしい。
「花まる学習会」の高濱先生は三浪四留で、初就職が33歳だとおっしゃった。
そこまで、いろんな経験を積み重ねてきたので、他人のいろんなケースを見ても、「ああ、こういうことね。」とアドバイスできるとの事。
あらゆる種類の質問に、頭の中で瞬時に記憶を紐解き、自分が導き出した答えが出てくるのもこの「経験」によるものだ。
「回り道した分、そう言う子を見ると自分の経験から話せる」とおっしゃっていた。
だが、我が子が33歳までプラプラしているのは親としてキツイな・・・
私はきっと待てないぞ・・・
子どもが受験するに当たって大切なのは、夫婦としての哲学、方針があるかどうか。
夫婦で何が大事かを話し合う。
「中学受験」の世界は甘くないともおっしゃった。
この夫婦の方針がバラバラだったり、ブレたりすることが、子どもへ悪影響を与えることになる。
5~6年生くらいになると、「親の言ってる事が違うぞ」と言う事に気付く。
そうなると子どもも迷う。
夫婦で足並みをそろえるというのは大事な事だと思った。
親は自分たちの「方針」を決めて、それを貫く。
受験の目的としては、「やったらやった分だけ伸びる」事。
公立に行くと、1年分のハンデができるともおっしゃった。
合格、不合格にこだわらない受験なら、メリットがある。
合格だけを目的にすると、心理的な負荷がかかってしまう。
「やったことのない勉強をする事」を目的とするのだ。
「中学受験」の勉強は、中学校で習う事の先取りとなるので、中学で授業が始まると「あっ、これ塾で聞いたことがある。」となり有利。
息子が「個別指導」の塾で、隣の中3高校受験生の「数学問題」が解けたのもこういう事だと思う。(←自分の勉強に集中していないのがまるわかりだが)
6年生のこの時期に勉強する事には意味がある。
高濱先生が東京に来て、まず予備校で「何でこの問題をこんなに早く解けるんだ!!」と衝撃を受けたそう。
東京ってスゴイやつがいっぱいいる!
その「すごい奴ら」はみんな「中学受験」経験者だったそうだ。
何の事はない、彼らは既に「中学受験」の勉強で「大学入試レベルの問題」をやった事があったのだ。
「算数と数学の間の勉強」をやっておく事に意味がある。
小6の1年間はいちばん伸びる時期だから、意味のある勉強をして欲しいとおっしゃった。
まず、大事なのは夫婦で方針を合わせる事。
中学受験は甘くないのに、うちは甘く見ていた。
第一志望に合格できなかったが、塾で3年間やった勉強は身についているはず。
あとは本人次第。
↓ 10月20日(日)池袋進学相談会開催
↓ 中学生編。