「入学したら安泰」では決してない。
このところ立て続けに、息子の同級生やその母に会った。
1人は受験したけど、思う所には合格できず、結局近所の「公立中学」に行った子。
もう1人は、公立の「中高一貫校」に合格した子。
まず、近所の公立に行っている子は、顔つきが変わっていた。
スクールFCにいる頃は「反抗的」で、全然やる気もなく、ただただ迷惑だった。
目に余る態度なので、苦情を入れた事もある。
本人に直接「邪魔すんなよ。」とも言った。
ただでさえ、気が散る息子にちょっかいを掛けてきて、本当に嫌だった。
2月1日以降、毎日、「不合格」になっている姿を見るのはさすがにかわいそうだったが、どう見ても反抗的でやる気は一切感じられなかったので仕方なかったかな・・・と思う。
彼は精神的にあの地点での「中学受験」が無理だったんだろうな・・・と思う。
ずっと自分の中のもやもやと戦っているように見えた。
立て続けに不合格をもらうのは、親子とも相当キツかっただろうな・・・と思う。
その子が今、必死で勉強している。
顔つきも変わって、見違えるようになっていた。
彼は確実に「不合格」から学んでいた。
きっと次はがんばり抜くだろう。
もう1人は、せっかく合格した学校に行けなくなっていた。
「いじめ」とは違う、何となく行けない感じから、体が動かなくなってしまっていた。
一度休みがちになると、次行くのがしんどくなるらしい。
1学期から、「体調悪くて早退するから」と言われて、お母さんが何度も迎えに行ったそうだ。
気力が落ちて、体力もなくなり、駅まで辿りつけなくなったと言っていた。
どうしたらいいんだろう?
本人は「行きたい」気持ちがあるのに、体が動かない・・・
4月に会った時は嬉しそうな顔で「学校楽しい!」と言っていたのに、こんな事になっていたなんて・・・
↓ 一応この本を勧めて、家で勉強するメリットは、「自分の好きな事だけ勉強できる事」と伝えた。

学校は行かなくてもいい ――親子で読みたい「正しい不登校のやり方」
- 作者: 小幡和輝
- 出版社/メーカー: エッセンシャル出版社
- 発売日: 2018/07/15
- メディア: 単行本
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うちはうちで、勉強しなさ過ぎて、底辺の成績をさまよってるし・・・
「きっと退学になるくらいの衝撃を受けないと、がんばらないんだよ。」と、そのママに言うと
「いや、彼は退学になっても、まっ、いいか・・・ってなりそう!」と言われた。
そうかもしれない・・・
息子は一体どんな事が起きたら心を入れ替えるのだろう?
きっと「やりたい事」を見つけた時だろうな。
それが、高濱先生みたいに33歳じゃ嫌だな・・・私には待てないな・・・
息子は学校が楽しいようで、毎日メッチャ楽しそうに通っている。
最初仲が悪かった子たちとも、「意外と気が合ったよ」と仲良くなっている。
クラスのちょっとした嫌われ者の子とも仲良くて「お前すごいな」と言われている。
もしかしたら「高濱先生」と同じく、「他人のいい所」を見つけ出せる子なのかもしれない。
きっと生き抜く力はある。
キャンプでお世話になった先生に
「彼が幸せになれない訳ないじゃないですか!」と言われた。
ただしその後に「お金が稼げるかどうかはわからないですけど。好きな事をやって生きて行きますよ。」と続く・・・・
せっかく受験をして、合格したって、全然安泰じゃないし、反対に不合格になった子の方ががんばっていたいるする。
息子の中学校でも、ここが第一志望ではなかったであろう子たちが、
「大学受験でリベンジしてやる!」とがんばっている。
「あの自分が合格出来なかった学校の子たちよりも上に行ってやる!!」と思っている。
息子も同じように「不合格」をくらっているのに、こののんびり感は何だろう?
必死でやっていないとはいえ、3年以上に渡る「受験勉強」は辛かったのかな?
「公園でみんなと遊びたい!」って言ってたもんな。
全員が「塾」なら我慢できるけど、「遊んでる子もいるから辛い」って言ってたもんな。
何だかんだ言って、まだ11歳や12歳の子がよくがんばったと思う。
私はやっぱり「甘い」ので、こんなに勉強しなくても息子が
「生き物捕獲に行く!」と言いだすと、準備を手伝ったり、おにぎりを持たせたり、協力してしまう。
「生き物捕獲って絶対勉強になるやん」と思っている。
いつか自分のやりたい事を見つけた時、きっと勉強するだろうと信じている。
それが早く来ますように・・・
↓ 中学生編。