御茶ノ水カレッジの「伊藤潤先生」の講演会に行った。
「花まる学習会」の教室長であり、スクールFCの先生でもある、伊藤潤先生の講演会に行った。
以前にも「子育てシンポジウム」の際、お話を伺った事がある。
その時ににも「二月の勝者」の中の言葉
「君たちが合格できたのは父親の経済力と、母親の狂気」
という言葉を例に出されていた。
現在の受験は、年々厳しくなっているらしく、親のサポートの量も増えてきている。
基本、関東の塾は「保護者がサポートしてください。」という塾が多いそうだ。
昔は子どもが100%の力を出して、お母さんがそれに10%プラスするくらいだったものが、今は子ども100%の親が15%、20%となってきて、
「中学受験は親が9割」という言葉もあるくらいだ。
「私立中学受験の問題」は教科書から出さなくてもいいので、どんどん範囲が広がって、その都度、塾は解法パターンを増やしていき、どんどん学習量が増えていく一方。
以前「四谷大塚」のカリキュラムでは、受験範囲の勉強を6年生の7月までとしていたものが、今は5年生の1月で全て終えて、6年生の1年間を復習に使うようになった。
復習を多くする方が合格しやすいそうだ。
但し、栄光ゼミナールや、日能研はもう少し、ゆったりとしているらしい。
中でも「SAPIX」は、「中学受験の主役は親子であって、塾はそのサポートでしかない。」という程、親の負担は大きい。
実際に「SAPIX」に通っていた人も、大量のテキストを渡され、自分で見なければならず、「この塾代って私が欲しいわ!」と言っていた人もいる。
「SAPIX」、やっぱり家は無理だったな・・・
そんなに見られない・・・
勉強量が増えた事により、きつくて、5年生の秋に退塾する人も多いそうだ。
次は
我が家がひっかかった「公立中学の内申点」のお話。
高校受験の一般入試の計算方法
100点 × 5教科 = 合計 500点満点
→ これを1.4倍し、700点換算する。
そこに内申点300点を合わせて1000点満点で合否が決まる。
「内申点の出し方」
5教科は 1~5(5段階評価)= 最大 25
実技4教科は 1~5(5段階評価) × 2(2倍する。試験がない為)
=最大 40
つまり内申点の1は、1000点満点の約5点となる。(実技は10点)
体育(副教科)1つ成績で「3」を取ると、マイナス20点だ。
公立中学の「内申点」は、「絶対評価」なので、先生の主観で決まる。
うちの息子のように、宿題をやらない、提出物を出さない・・・では「意欲関心がない」とみなされ、絶対に「5」は付かない。
これこそ「スクールFC」の先生方が私におっしゃっていた
「奴は公立中学行っても、絶対内申点取れないから、何としても私立に入れろ!!」という言葉に繋がるのだ。
多分、ザッと見て、200点くらいは落とすだろう・・・
こういう事は小学校の成績表で思い知った。
いくら勉強ができても、内申点で受験前から数十点の差が開いている。
例えば「日比谷高校」だと平均が 43 / 45 だそうだ。
「成績ほぼオール5」で「4」が2個か「3」が1個までの子が受験する。
もちろん「オール5」の子も、たくさんいる。
そんな所で勝てる訳がない。
逆に、勉強も、スポーツも、副教科もオールマイティにこなせて、先生にかわいがられる子は、高校受験でも大丈夫だそう。
ただ、そんな子は「中学受験」でも大丈夫。
たまにいるよ、そんな子・・・
本当にうらやましい・・・・
都立高校(表記の学校では)英数国の3教科で学校独自の問題が課されるとの事。
- 進学指導重点校(7校)日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立
- 進学重視型単位制高校(3校)新宿・墨田川・国分寺
- 併設型中高一貫教育校(5校)富士・大泉・白鴎・両国・武蔵
- 英語のみ独自問題を実施(1校)国際高校
このように、上位校を受験するには「内申点」が相当必要となる。
5年生の時に、この話を聞いて恐ろしくなったのを覚えいてる。
あ・・・「うちは私立しか無理だな・・・・」と思った。
最近は、高校募集を辞める学校が増えてきているので、更に中学受験者数が増えるようだ。
↓ 本郷が高校入試停止で、来年度から中学入試の募集定員を40名増員。
中学入学組と、高校入学組ではやはり学力差があるようだ。
そこを考えても「中学入試」の方がいいのかもしれない。
5年生のお母さんが、
最近子どもが、受験勉強を始めたばかりらしく「御三家はもう無理だけど、芝ぐらいなら行けるかも。」と言っていた・・・
「芝ぐらい」って・・・。
「中学受験」って簡単じゃないよ・・・
そんな事言わないで・・・
みんながどれだけ泣いてたか・・・・
言葉って難しい。
↓ 中学生編。