御茶ノ水カレッジの「伊藤潤先生」の講演会に行った。③
「中学受験」は、どんどん勉強量が増え続け、親のサポートが更に大変になってきている。
「中学受験」に臨むなら、家族でチームを作る事。
成長する子の親は、
「安心できる家庭である事、子どもを大切に思っている事を伝え続けられる事、夫婦の悪口を言わない、塾の先生の使い方が上手い」だそうです。
子育ての軸を持つ
塾や受験より優先させるものを決める
- 中学受験を通じてどのように成長して欲しいか(適切な睡眠をとらせる、受験生だからという特別扱いをしない)
- 努力が報われない時もある(小学生は時間の制限があるから)
「 頑張ればできる < 頑張った事を認める 」認めたうえで改善していく
- ゲーム・YouTubeのルール・時間制限・ペナルティを親子で決める
YouTubeはテレビと同じではない(自己管理ができないと自分で終わりにできない)
- 「あなたのため」は使わない
- 子どもがいる前で「うちの子大丈夫ですか?「うちの子は○○が苦手で・・・」を使わない→高濱先生が「言葉は怖いですよ」とよくおっしゃっている
- 「子どもが中学受験はかわいそう」は不要(頑張る子どもに影を落とす事になりかねない)
- 受験情報は割り引いて受け取る→これ大事
↓ 「おおたとしまさ」さんの本も出ている。
ワンオペを防ぎ、最初から「夫」を巻き込む。
父親の傾向
- 熱心な父親の増加→今まで何もせず何も知らないのに、急に6年生から口出しし始めてトラブルになる
- 「学歴に強いこだわりがある」父のこだわりは危険
親のリベンジに子どもをつかわない
- 多数派の父親
「反対しないが、賛成もしない=そもそも受験に興味がない」→中学受験する意味がわからない
父親が持ちやすい「大局観」と中学受験は矛盾する→地方出身の父親だと、自分は全部公立でやってきたんだから、勉強は子どもがやる気になった時でいいんじゃないのか?と考える
- 父親は子どもではなく、自分の経験で判断しやすい「俺の時はこうだったから」
- 父親にはタスクを与える(全てではなく可能なものを一緒に担ってもらう)
「塾5大タスク」
保護者会・面談・学校説明会・送り迎え・「ここぞという時に支える」→塾の最初から、出来る限り父親も一緒に参加させる
アウェーにせず、先生の名前もわかるようにしておく
- 男性は学校分析が好き→説明会などで先生の言う事を鵜呑みにせず、データに基づいて冷静な判断ができる(グーグルのスプレッドシートで資料を作る人もいる)
↓ スプレッドシート
Google Sheets: Free Online Spreadsheets for Personal Use
- 父親は基本、子どもへの気遣いで母親には勝てない→母親の話を聞き、頷き、ねぎらう→できるもんならやってみせて!高濱先生も母のニコニコがいちばん大事だとおっしゃっている
子どもの行動が目に余る時に叱る役目、塾に言いづらい事を伝えてもらう役目もある
母親の傾向
- 子どもの事をいつも考えている→不安に襲われやすい→その通り!!
- 「共感」が必要→「私1人では無理です!」と言って家族に参加させる
→共感・相談できる先生を探す→3・4年生はそれを探す時期だと考える→?5年、6年で担任が就いたのに、3・4年生の先生に相談するの?と思った
塾の先生の活用方法「相談電話の掛け方」
- 不安から話し始めるよりも、目標と現状をセットで話す(男性の先生は論理的な話が得意なため)
例:「クラスを1つ上に行かせたいけど(目標)、算数の得点が10点ほど足りない(現状)。どのようにしたらよいですか?」
- 塾の先生も人、褒める、時間を伝える
例:「いつも○○先生の授業が面白いと言っています。今、5分ほどお時間よろしいですか?」→私もいつも褒めてたな~。ほんとにありがたい・・・と思ってた
- 電話なら13時~15時までがオススメ
とはいえ、いつ見ても忙しそうな先生方に、そうそう話しかけられないし、時間ももらえない。
ただ、「面談予約」をして夫婦で揃って面談されている方はよく見かけた。
シングルについて
- 受験に大きな問題はない
- 1人足りない分、塾の先生をしっかり相談窓口にする
共働き
- 役割分担 特に父親が何を担うかが大切、最初が肝心
- 情報共有→LINEなどを使ってよく話しておく
- 子どもを2人で追い詰めない→必ず片方は中立の立場でいる
- 仕事の状況により、片方に丸投げする時もあり→その時はダメ出しをグッと我慢
↓ 伊藤潤先生のオススメの本。
「主人公と一緒に勉強する事の意味を見つけ直す本です。
主人公は女子高生で大学入試についてですが、「何のために勉強するのか」を哲学するのに役立ちます。」との事です。
→中学生編。