入試問題を作っていらっしゃる先生のお話。
「本郷」の教頭先生でもいらっしゃる、木村友彦先生の講演会に行った。
テーマが「入試問題」という事で気になった。
↓ 「花まる」ファンなので、国語教材はこちらがオススメ。
入試問題の「国語」
最近の入試問題の傾向としては、「新しい作品」が素材となっているそうだ。
理由としては、他と被らないようにするため。
中学受験で多い相談が、
「小説問題の読み方、解き方がわからない」というもの。
特に男子のお母さんからの相談が多い。
親が考える理由・・・
感性が乏しい。
他の社に寄り添う想像力の欠如。
幼い
・・・・ということではないそうだ。
理由は、小学校の教科書で出てくる「物語」と、中学受験の入試問題はレベルが違うとおっしゃっていた。
要求されるものが違うそうだ。
「物語」ではなく「小説」が出題される。
単に「読む」から、「読んで」「考えて」「解く」という事をしなければならない。
昔の題材は「よく知られているもの」だったが、今は「現代小説」となっている。
入試問題を解くにはまず「問題がどのような視点から作られているかを知る必要がある。」←作問者の観点を知り、読解と解答の戦略を練る。
その文章から、学校は「どのような力が見たいと思っているのか?」を考える。
良質な問題→完成度の高い小説を問題文としている。
●しっかしりた、構成、情動を持っているもの。
よい小説の指標の一つ→二次創作(映画化・ドラマ化)を誘発する。
●人物造形がしっかりしている。(登場人物に陰影がある)
●構成・構造がしっかりしている。
●二次創作者が潤色したくなる要素がある。
上の2つが入試問題の問題文となる小説にも当てはまる。
入試問題も作問者の二次創作だと考えられる。
●作問者は小説全体から、テーマ、ストーリー展開などから、重要な場面を切り取る。
→作問者がなぜこの文章を選んだのか?どういう観点で選んだのか?
●作問者は自分が選んだ小説を徹底的に読み込み、傍線を引くべき箇所を選定する。
→問題文で問えるのは数箇所しかない。その部分がなぜ大事なのか?
●切り取られた場面を読む際に、しっかりと理解できていなければならない事を問う。
→なぜ、その部分が切り取られたのか?何で大事なのか?
作問者は一行一句読み飛ばさず読み込んで作問プランを作る。
そして「ここを理解できていなければ!」という部分を問う。
受験生は(解答者)は
作問者の読解の視点というフィルターを存在を意識する必要がある。
作者→作問者→受験生
問題文の選定で入試問題の質は決まる。
各学校は
「この問題を解いて、入ってきてもらいたい!!」
と願っている。
↓ これは電車の中での「隙間時間」に。
↓ 問題文が短いので、短時間でコツコツできる。
↓ 「御三家受験」の子たちを教える先生。
まずは音読が大事。
御茶ノ水での「講演会」は「高濱正伸オンラインサロン」で動画配信されている。
有料だが、ご興味のある方はどうぞ。
↓ 中学生編。