パパのモヤモヤとママのホンネ。
御茶ノ水カレッジの講演会に行った。
夫婦のお話しで、男女の考え方の違いで頷く事ばかりだった。
直江先生の、世の中の「お母さんだからやって当たり前でしょ」「お母さんだから子どもを大事にして当たり前でしょ」「お母さんなんだから子どもの世話をして当たり前でしょ」・・・この「お母さんだから当たり前」のプレッシャーでお母さんたちは大変。
「お母さんも人間ですから!」という言葉で涙が溢れてきた。
みんな必死で子育てしている。
でも1人じゃ無理だ。
直井先生は初めてだったが、実例をあげてお話してくださるので、すごくわかりやすかった。
先生は、自分が育児で辛かった時「こんな人がいてくれたらいいな」というのを形にして、女性の一生に寄り添いたいとおっしゃった。
素晴らしい方だと思う。
↓ 直井先生の助産院。
世の中「イクメン」と言われて、育児に積極的だと思われているパパがいるが、本当にそうなのか?
「パパの育児」とママの「理想の育児」は違う。
パパの育児への協力は、産後1年半が大事。
そのまま6年が経つと、「言っても無駄!」となり、ママは相談する時間がもったいないと感じるようになる。
実は「熟年離婚」よりも、子どもがこの年齢くらいまでの離婚の方が多いそうだ。
子どもが12歳になる頃には、夫に興味がなくなる。
でも、学費がかかるのでそのまま暮らし、やがて「熟年離婚」へと繋がる。
妻が夫にいちばんしてもらいたい事は・・・・
ただ「話を聞いて欲しい」。
喜びも、不安も、共感して、認めて欲しい。
それだけ。
毎日16分間、共感して、頷いて欲しい。
母は毎日、たった1人で「命を守る緊張感」と戦っている。
子育て中の母親には「当たり前の権利」がない。→普通に寝て、普通にご飯を食べて、普通にお風呂に入って、普通に買い物して・・・
確かに何一つ、「普通」になんてできない。
2年半、2時間続けて眠れる事なんてなかったし、下に置くと泣くので1日中抱っこ、ご飯も食べられないので、ふりかけご飯のみでガリガリに痩せ、いつも体調が悪くて熱があったけど休めない、買い物に行けば泣き叫ぶのですぐ帰り、お風呂だって下に置くと泣くのでお風呂場の前に息子を置き、ドアを開けっぱなしでサッと洗うのみ、毎日寒かった。
何もかも全部1人でやっていて、いつもフラフラで倒れそうだった・・・
パパの「俺結構やってるんすよ。」→ママがやっている育児とはかけ離れている。
パパはやってるつもり→ママの育児とは全然レベルが違う。
それなのに「ドヤ顔」で「俺やってる」と言われるとイラッとする。
例えば「お風呂に入れる」とすると、ママは部屋を暖め、着替えを用意し、全ての準備を整え、子どもを洗って、拭いて、いろいろ塗って、服を着せて、お水を飲ませて、寝かせるまで。
パパの「俺、お風呂入れてる」というのは、本当にお風呂で子どもを洗うだけ。
ゴミを捨てるにしても、ママが玄関に用意したゴミを「ゴミ捨て場」に持って行くだけ。
ママは、分別し、袋を入れ替え、排水溝のゴミ処理、ネット交換までし、集める。
・・・という具合だ。
でも、まだ全然やらない夫よりはマシだと思う。
それでもこの程度で「俺結構やってるし」と言われるとムカつくかもしれない。
高濱先生は、夫を「コウモリ」だと思えとおっしゃった。
向こうは暗闇の中、飛び回ってる生き物で、こっちは暗闇の中手探り状態で進む、男女ってそのくらい違う生き物だそうだ。
アドバイスとしては、「自筆で手紙を書いて夫に訴えかけろ」との事。
可視化すると結構伝わるらしい。
直井先生は「女を使え」とおっしゃった。
「これやって!」と言われるとムカつくけど、「ごめん、これできないから助けて~。」と言われると、夫はやってくれるそう。
まだ間に合う人は、出産後の1年半が勝負。
ここで「やって当たり前」の状況を作っておかなければ、後々厳しいとおっしゃっていた。
どうか頑張ってください。
↓ 今は「コウモリ」の方が近いとおっしゃった。
↓ 中学生編。