「ご両親」の大らかさが素晴らしい。
「花まる学習会」の高濱先生がスーパーマン100人を呼んで対談する
「高濱ナイト」。
ゲストは乙武洋匡さん。
まずは生い立ちから。
生まれた瞬間、手足がない事はお父さんにしか告げられず、お母さんはその事を1カ月間知らなかったそう。
1ヶ月にわたり、我が子の事を1人で抱えたお父さん。
初めて我が子を見た時「かわいい」と言ったお母さん。
このご両親に育てられてこその「乙武さん」なのだ。
お二人は「自分たちだけでは育てられない、地域の皆さんに育ててもらおう!」と、応援団を増やしていった。
こんな愛あるご両親でも、「見た人が驚かないように」との配慮から、ゴム製の手足を置いたり、写真も現像する人がびっくりするのであまり撮ることができなかったとおっしゃっていた。
「幼稚園からはむき出しになった」そうだが、なかなか行く幼稚園も決まらず、知り合いの「キリスト教系」のところへ何とか入った。
「小学校入学」は更に厳しく、「この子は小学校に行けないのかしら・・・」とお母さんは嘆いていたが、親子2人で教育委員会に出向き、「こんな事もできます」「あんな事もできます」と説得して、近所の公立小学校へ。
小学校に入ると、子どもなのでみんなが無遠慮に「何で手ないの?」「こういう時はどうするの?」と代わる代わる聞きにこられて1周するまでめんどくさかったとおっしゃった。
そりゃそうだろう・・・おんなじ事を何回も何回も答えるのは苦痛だっただろうな。
ただ学校に通ううちに、学校内での「理解」は生まれた。
ところが外の世界、近所の公園に行くと「別の小学校」の奴らがいる。
そこで「や〜い手足なし〜」と言われた乙武少年は、「や〜い手足あり〜」と言い返す。
この地点で自分が人と違っていておかしいとも思った事もなければ、何で自分だけ?などと考えた事もなかったそうだ。→ 高濱先生がもう負けない魂になっていたとおっしゃった。
生まれ持っての目立ちたがり屋で、人にジロジロ見られるというのも、実は快感だったそうだ。(笑)← これがスゴい!
この自己肯定感は一体どこから?
乙武さんの分析では、世間の親たちは
「せめて五体満足で生まれてきて欲しい」と願うものだが、
乙武さん自身はその「せめて」という最低ラインにも満たなくて、
「きっと寝たきりで過ごすだろう・・・」と言われていたものが、寝返りをうっただけで「褒められ」、
何かできるたびに褒められ続け、全てのことが「プラス評価」となった事が自己肯定感に繋がったとおっしゃっていた。
それに対し、「普通」と呼ばれる子どもたちは、人と比べられ「何でこんな事もできないの?」とマイナス評価になりやすいとの分析。
なるほど・・・その通りだと思った。
子どもが生まれたとき、「ああ元気でさえいてくれればいい」「何てかわいいの」と思っていたはずなのに、いつの間にやらケンカが絶えない親子に。
時々、講演会や何かに参加したり、本を読んだりして、「生きていてくれるだけでいい」という気持ちを取り戻さないとダメだな・・・・
「子どもは親の感情に敏感だから、気をつけるように」と高濱先生。
自分のした事によって、親が心から喜んでいる姿を見るのが子どもは大好き。
いつも我が子と一緒に喜び、
子どもの目が輝く瞬間を見逃さないよう過ごしたいものだ。
↓ 先日テレビで見た井本先生のお母様の言葉。「子育て楽しかったよ。」という言葉が忘れられない。
「スーパーマンたち」のお母さんはいつも温かい。
↓ 中学生編。