「子どもたち自身」で考えるチャンスを。
「高濱ナイト」。
「乙武洋匡」さんの回。
小学生の乙武さんは、いい先生に恵まれた。
1年生から4年生までは「みんなと同じようにさせる先生」。
5年、6年は「みんなと同じようにできなくていいから、別のやり方をしたり、違う事ができればいいという先生」。
「みんなと同じように」という先生の時には、ズボンをビショビショにしながら、掃除したそうだ。
でも、乙武さん本人も、「みんなとおんなじようにやりたい気持ち」があり、ちょうどよかった。
高学年になると、体がどんどん成長して、どうしたって「みんなとおんなじようにする」というのが難しくなった。
そこにきての新しい担任の先生は「掃除の代わりに掲示物を作ればいい」などと、クラスの役に立つ「別の方法」を示してくださった。
「高濱ナイト」に登場される方たちは
「人との出会い」が大きいな・・・と実感する。
「あの時、あの先生がいたから」という話が多い。
人の「ご縁」を大切にしないと。
小学校で障害児というのは「休み時間がつまらない」というのが通例だそうで、それは先生の目が届かない休み時間、いじめられたり、相手にされず1人ぼっちという事が多いから。
でも、乙武少年はみんなと共に遊び、クラスメイトが「乙ちゃんルール」なるものを考え出してくれていた。
例えば「サッカーでは乙ちゃんがゴールすれば3点もらえる!」
「野球では乙ちゃんが打ったら、代わりに友だちが走る!」といった感じだ。
「遊びのルール」って「こうでなくちゃいけない!!」というのではなく、自由に変えていいのだ。
この経験を生かして、ご自身が学級担任をされていた時、スポーツの場面では「得意な子」にボールが集まって、「苦手な子」はボーッとしてるという事が多いが、
終わった後に「今日、やって楽しかった人?」と子どもたちに手を挙げさせる。
もちろんスポーツが得意で「ボールが集まった子」たちは楽しかったが、それ以外の子は手を挙げない。
「じゃあ、この次は終わった後「楽しかった」という子が増えるよう工夫してごらん。」と課題を与える。
そうすると「子どもたち自身」でいろいろ考えだす。
サッカーだと「ゴールを決めた子から帽子の色を変えて行く。
1回、ゴールした人は、次にゴールしても得点にはならない。」
こういった事を、子どもたちは自然とできる。
「学校の先生」って大変な仕事だけど、親としては「子どもが自分で考えるチャンス」を与えてもらえるとありがたいな・・・・と思う。
「みんなとおんなじようにしたい」乙武少年。
小学校でモテる子は「運動神経がいいやつ」と「顔がいい奴」。
そこに対抗するにはどうすればいいか?と戦略を練る。
「算数を教える」「トーク力」を磨くというのを考え出したそうだ。
自分が頑張れば「偏差値」が上がる分野を探し当て、そこを伸ばす。
頭がいい!
「逆境時に人は伸びる」と高濱先生。
因みに、小学校でモテモテだった「イケメンくん」や「サッカー少年」のその後は、「パッとしない中年オヤジ」になる確率が高いそうだ。
だって、「そのまま」でモテてきたので、
モテる努力をしないまま年をとってしまったから・・・
「密かに、息子にこの事は必ず伝えないと・・・」と思った。
モテる努力は必要だ。
↓ 中学生編。