経験総量の多さがモノを言う。
我が身を振り返っても、息子の習い事は多すぎた・・・と感じている。
講演会に来るようなお母さんたちの子どもは大抵、
花まる➕ピアノ➕英語➕スポーツ➕アルゴクラブやThink!Think!➕スイミング➕etc
と「1週間ビッチリ習い事」の方が多い気がする。
今回の高濱先生の講演会では、男子の「他者性」が生まれるのはずっと先の話なので、文章を読んだときに、「それが何か」わかるには経験が必要だというお話だった。
滲むような赤い空や、細い細い三日月、金木犀の香り、光が反射してキラキラ光る水面、あたり一面に漂う薔薇の香り、雲ひとつない青空、桜の蕾が膨らみ、ひらひらと蝶々が舞い、水の流れる音が聞こえる。
これらは私の好きなものだが、自然の中には学びがたくさんあって、文章として目にしたときに、それを知っているか、知らないかでは大きな違いがあると思う。
「花まる学習会」では毎週「作文」を書く時間があるのだが、
息子は3年間「タガメ」の事しか書いていなかった。
母としてはイライラする案件である。💢
「またタガメかよ!他に書く事あんだろ!何だよこの短い文章は!」
同じ頃、女子なんて立派な文章をスラスラ書き上げ、それはもう羨ましいやら、うちの子は大丈夫なのか?なんて考えたり、先生は何でこの「タガメの作文」で褒めてるんだ?と思っていた。
何度も「作文どうしましょうかねぇ?」と尋ねたが、
「書く事が嫌いになったら終わりです。
今は、好きな事を好きなように書かせる時期です。」と言われ続けていた。
心の中で「一体それはいつまでですか?」なんて事を考えていた。
高濱先生が「ここで我慢するのが親の仕事」だとおっしゃった。
振り返ってみれば、息子は本はよく読む。
読み聞かせが成功したのかもしれないが、読む本は「小学校低学年かよ!」というようなものばかりだ。
↓ こういうやつ。
「花まる」に行く時、駅まで向かう間ずっと、縛りを付けて「四字熟語対決」や、「慣用句対決」、看板の「漢字探し対決」、「しりとり対決」などをしていた。
今回の講演会で高濱先生は「しりとりを制する者が成績もトップだ」とおっしゃっていた。
いかに言葉を知っているか。
↓ トイレでまで読むほど好きだった本。
高濱先生は
「本を読む」と「読解」は自転車に乗るのと、一輪車に乗るくらいの違いがあるとおっしゃっていた。
「音読」の大切さもお話しされていた。
国語の成績が悪い子はもれなく「平気で字を読み飛ばしたままにする」そうだ。
できる子は「わからない漢字1文字」「わからない言葉の意味」を1つたりとも、そのままにしないというお話しだった。
その訓練として「音読」があり、親は横について、一言一句間違えたら、指摘していくという「ゲーム」にする。
男子、「愛だ恋だ」なんて想像できない。
経験するしかないのだ・・・それはまだまだ先かもしれない。
男子のお母さんたち、いつか我が子にも心の機微がわかる日が来ると信じてもう少し待ってみましょう。
それまでは「音読ゲーム」と「しりとり対決」で。
↓ 中学生編。